2026/07/21 22:34






子どもの頃に密かに憧れていた、分厚いバタートースト!



これを遠慮なく楽しめるのは

自分でパンを焼けるようになった特権の一つだと思っています(笑)



この焼きたてのトーストを割って、

湯気が裂け目からふわ~っとあがっていくのが

これまたワクワクする瞬間の一つでもあり、


その裂いた部分の分厚いクッション…!

香ばしく焼けた表面に染み込んでるバターの光沢…!


あぁ、今最高に贅沢してんな~!!っていう幸せと一緒に

パンの美味しさを噛みしめたりしています。




……食べたくなってきたでしょう?(笑)



ちなみに、上の写真の食パンは3枚切りの厚さです。

(つまり、6枚切り2枚分ですね)




例えば、普段6枚切りを買っていらっしゃる方は、


「6枚切りで欲しいけど、

6枚切りを4枚と3枚切りを1枚に振り分けて欲しい」



などの対応は可能なので、ぜひお声掛けください。


そして、チャンスがあればぜひこっそり…(笑)





■  じゃあ、この食パンにも何かもの凄い秘話が……?



……それがですね。


食パンってそんなに難しくないと言いますか……。



こんな言い方をすると、


「あの店主、調子乗ってあんなこと言ってるわ!」


なんて言われそうでもありますが、

いや本当にあんまり苦労していないというか。



でも多分、食パンはいろいろとリニューアルを繰り返してるので、

もしかしたらその突き詰める前に変えてるから…苦労を知らないのかもしれません(笑)




■  歴代の食パンたち



開業してからもう22年くらいになろうとしていますが、


お店での食パンはいろいろと変化してきました。


「創業以来の伝統の味!」

みたいなカッコいいものでなくてあれなんですが、



配合が変わったり、

タピオカ粉を混ぜてみたり、

湯種製法に変えてみたり、

別の食パンも作ってみたり、

高加水でリッチな食パンも作ってみたり。



……浮気性、なんですかね?(笑)



「あ、こうしたらいいかも?」

「こういうのにしたいな」


みたいに思ったら、ついそっちに舵取りしてしまう。


悪くいえば気まぐれなので、お客様を振り回してしまう。


良く言えば常にアップデート…できてるのかな?



まぁ、そんな感じでいろいろ作っていた食パンも今は2種類となりました。







□  酵母食パン


今のお店の食パンです。


耳まで柔らかくて食べやすい食パンをイメージして、

なおかつ発酵種の酵母菌の力だけで持ち上げる。


生地自体はほんのり甘さもあり、

レーズン発酵種のみで焼き上げてはいるけど、

重いとか硬くて食べにくい…なんてこともなく、

ふんわりしながらももっちり感もあり、

何もつけずともそのまま食べられる。


もちろん、トーストしたりサンドイッチにも。


まさにお子さまなら年配の方まで、たくさんの方に食べやすい食パンだと思います。








□  全粒粉配合  パンドミーブレッド



これは、嫁の希望もあって作った

全粒粉を配合したショートブレッド。


酵母食パンに比べると甘さは控えめで

全粒粉の香ばしさと、パン生地のもちもちした食感が美味しいこだわり派向けの食パン。


トーストして香ばしく、

もしくはピザトーストとかホットサンドにもオススメです。


お店のクロックムッシュはこのパンドミーブレッドを使っています。




■  じゃあ、店主の食パンへのこだわりは?



と、言われてしまうと、誤解を招きそうですが、


食パンって、本当に毎日毎日ずーっと焼き続けてきたんですね。


こだわってる部分はあるにはあるんですが…




・食パンの耳まで食べやすいように焼き加減を調整する。

・過発酵しすぎるとパンの記事のバランスが崩れるから、発酵のタイミングを見極める。

・しっとりもっちりしたパン生地にするために、水分を逃がさないように焼く。

・生地を痛めつけるとパサパサしたりモサッとした食感になるので、ミキシングの加減調整大事。

・でも焼きが甘くて支えられないと腰折れ(形が崩れること)してしまうので微調整をする。



このあたりは毎日気をつけながらやってはいるのですが、

ただこだわりというよりむしろ当たり前の最低ラインとしてやらないといけない項目のような気がして…

これをこだわりですって言うのは、なんか違うかもなぁ…と。


いや、なんかやっぱりちょっと偉そうに語ってるかもしれないですね。

全然、そんな偉そうに語れるあれではないんですけど…(笑)




もちろん、毎日焼く時には十分注意しているのですが、

今の食パンの出来を左右しているのは「自家培養発酵種」の存在が大きくて。




発酵種が元気に育ってくれていたら、

食パンの生地もこちらが何かせずとも元気に持ち上げてくれるんですよ。


しっとりもっちりも、発酵種の中に含まれている乳酸菌たちが作用してくれるし、

香りも甘みも全て発酵種たちがお膳立てしてくれる。



それに合わせてタイミングを計るだけなので、

やっぱり発酵種たちのおかげで今の食パンの美味しさが支えられているんですよね。



じゃあ、発酵種たちに任せっきりなのか、ってこともなくて。


発酵種たちも、場合によっては元気さがいつもより足りない、何か様子が違うな?と思ったときに

いかにフォローできるかが今の自分の立ち位置なんじゃないかと。



ちょっと元気が足りなさそうなら、酵母の配合量を増やして酵母菌の母数を増やしたり、

パンチを一回多めに入れることで活性化を促したり、

いつもより繊細に扱わないといけないときはタッチを変えてみたりと、


発酵種たちが困った時にフォローできるよう、

こちらも常に様子を見ては対応できるようにいろいろ考えてみたり。



こんな感じで、自分が頑張ってます!というより


発酵種たちが頑張ってくれている


それをちゃんと見守りながら支えられるように頑張らないといけないな、みたいな。



もちろん、悔しいですがまだまだ完璧にフォロー出来ていないので、

季節の変わり目であるとか、気温の高低差とかに左右されると

パンに表れることもあります。


甘えに聞こえてしまうかもしれませんが、

その違いを含めてお客様にも見守っていただけたら有り難いなぁと思います。




もちろん、発酵種を支えられるようにこれからも精進してまいります!



そんなことを思いながら、明日も食パンを焼きます。




美味しく焼けた食パンでのバタートーストを、

また食べたいので(笑)